エコキュートに必要な費用|導入までに知っておきたい4つのポイント

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エコキュートの購入や修理をご検討のあなたは、費用がどれくらい必要か相場がわからずお困りではありませんか?

購入費用、修理費用の相場といっても、『工事内容』、『修理内容』、『本体の機能』によって様々です。この記事では、それらの費用の相場を詳しく解説していきます。

この記事を読むと下の7つの事がわかるようになります。

・エコキュート導入に必要な費用相場
・本体費用の相場
・工事費用の相場
・修理に必要な費用相場

・修理費を抑える延長保証について

・定期点検(設置後の点検)費用相場
・エコキュートの補助金について

最後まで読めば、限りある予算の中で賢くエコキュートの導入ができるでしょう。
また、買い替えか修理かで悩んでるあなたも明確な判断ができるようになります。

ぜひ、最後までお付き合いください。

1.  エコキュート設置に必要な費用相場は40万円前後

エコキュート費用相場

この章ではエコキュート設置に必要な費用相場を解説します。

リフォームでのエコキュート導入の場合で多いケースは下の2パターンのいずれかになります。

また選ばれる本体にもより総費用は異なりますがリフォーム博士の過去のデーターから平均すると多い価格帯は、40万前後の価格帯になります。

(1)エコキュートまたは電気温水器から新しいエコキュートに買い替える場合

総費用 28〜38万円程度
 ・エコキュート本体費用  17~28万円程度
 ・取付工事費用  10万円程度

(2)ガス給湯器または石油給湯器から新しいエコキュートに買い替える場合

総費用 33~43万円程度
・エコキュート本体費用  17~28万円程度
・取付工事費用  15万円程度

上の表での費用の違いは、次の2つにより異なります。

・エコキュート本体による費用の違い

・取替前の給湯器による費用の違い

順番に解説していきます。

1-1.  エコキュート本体による費用の違いは17〜28万円

エコキュート本体による費用の違いはタンク容量と機能により異なります。

それぞれの違いをまとめました。

※価格は本体販売価格の相場・工事費用は含まず

機能
タンク容量 給湯専用 オート(セミオート) フルオート
370L(3~4人家族向け) 17万円前後 19万円前後 21万円前後
460L(5~6人家族向け) 19万円前後 21万円前後 23万円前後
550L(7~8人家族むけ) 21万円前後 28万円前後

・エコキュートのタンク容量とは?

エコキュートは貯湯タンクにお湯を貯めて使用する給湯器です。

容量を選ぶ際は基本的に家族の人数を目安にします。

・エコキュートの機能とは?

エコキュートは機能の違いにより以下のタイプに分けられます。

湯張り機能 保温機能 追い炊き機能 足し湯機能
フルオートタイプ 自動 自動 自動 自動
オート(セミオート)タイプ 自動 手動
給湯専用タイプ 手動 手動

給湯専用タイプから、『オートタイプ』『フルオートタイプ』に取替る場合は新たに配管工事が必要になります。

必要な機能を考えて一番適したタイプを選択しましょう。

1-2.「ガス給湯器」や「石油給湯器」からエコキュートへの交換取付費用は5万円前後高くなる

エコキュートの取付に必要な工事費用は『取替前の給湯器の種類』により異なります。

それぞれの工事費用の目安を表にしました。

取替前の給湯器 工事費用
エコキュートまたは電気温水器 10万円前後
ガス給湯器または石油給湯器 15万円前後

上の工事費用の違いは、既設の給湯器がガス給湯器または石油給湯器の場合、次の3つの工事が必要になるからです。

・基礎工事
・エコキュート配線工事
・エコキュート用専用ブレーカー工事

エコキュート導入に必要な工事内容をまとめました。

エコキュート・電気温水器からの取替の場合 ガス給湯器・石油給湯器からの取替の場合
工事費用 10万~12万円 15万~17万円
既設給湯器の処分費
本体取付費
リモコン取付費(台所・浴室)
給水・給湯・追い炊き配管工事費
電気工事費
配管保温工事
基礎工事
エコキュート配線工事
エコキュート用専用ブレーカー取付

1-3.  追加費用がかかるケース

「1-2」で解説した工事費用の他に追加費用が発生する場合があります。
ここでは、追加工事と必要な場合、および工事費用を解説します。

追加工事の内容 必要な場合 追加工事費用
分電盤、主幹ブレーカー交換工事 使用中の分電盤の容量が200Vに対応していない場合 4万円前後
幹線交換工事 ・幹線(自宅に入ってきている電線から分電盤までのケーブル)が200Vに対応していない場合

・配線が細い場合

6万円前後
電気メータ―BOX交換工事 電気使用量の増加で電気メータ―の大きさが変わる場合 1万円前後
追い炊き配管新設工事 給湯専用機からの取替の場合 2万円前後
リモコン配線新設工事 リモコンの場所変更や台所、浴室の一方しかない場合 1万円前後
浴槽穴あけ工事 給湯専用機からの取替の場合 2万円前後
特殊運搬工事 通常の運搬では搬入不可な場合 2万円前後

※上の追加工事は事前の現場確認で必要かどうかの判断ができます。
導入の際にはこれらの点を業者にしっかり確認してもらいましょう。

1-4.  工事内容の解説

ここでは、上の表で説明した工事内容の詳細を解説します。

既設給湯器の処分費

これまで使用していた給湯器を撤去処分します。

基礎工事費

基礎の種類は次の2種類です。

どちらにするかは設置する地盤により決定します。

・土間コンクリート(砂利などを敷き詰めた後、コンクリートをながす)

・エコベース(出来上がったコンクリート土台)

基礎の必要性はエコキュート本体の重量は満水時には400~600㎏になるためしっかりした土台が必要になるためです。

本体取付費

貯湯タンクとヒートポンプ(室外機)の設置します。

出来上がった基礎にアンカーボルトを打ち込み倒れないように固定します。

リモコン取付費

台所、浴室にあるリモコンを交換します。
基本的に既設のリモコンの配線は再利用します。

配管工事費

配管工事は4種類あります。

・給水配管(必須)

・給湯配管(必須)

・排水配管(必須)

・追い炊き配管(エコキュートの機種によっては必要)

基本的には既設の給湯器の配管を利用しエコキュートに接続していきます。

※…
現在使っている給湯器が【給湯専用】で、【追い炊き機能があるエコキュート】に交換する場合に必要な工事です。

電気工事費

エコキュート用のブレーカーを設置します。エコキュート本体への配線工事。

配管保温工事

エコキュートの配管は、紫外線や雨風にさらされて傷みます。
配管の保護のために保温材を巻きます。

電力会社申請

お住いの地域の電力会社に電力申請を行います。

2.  エコキュートの修理費用相場は安くて2万円前後|高額修理は16万円前後になる場合がある

エコキュート 修理写真

この章ではエコキュートの修理に必要な費用の目安と急な出費を抑えるための延長保証について解説します。

2-1.エコキュートの修理に必要な費用相場は2万~16万円が目安

お使いのエコキュートに不具合が出た場合は使用期間によって『買い替え』か『修理』かで悩まれてる方も多いのでないでしょうか?

修理を依頼する場合はお使いのエコキュートのメーカーか販売店に連絡をして修理の依頼をしましょう。

お使いのエコキュートのメーカーや修理内容(部品代の違い)により修理費用は異なりますが目安として下の表にまとめました。

使用期間の目安ごとの修理費用相場 症状 修理費用(出張費+部品代+技術料)
1~7年(少額修理になるケースが多い年数) 配管の水漏れ・湯温が安定しないなど 1~5万円
7年~10年目以降(高額修理になるケースが多い年数) お湯が出ない・エラーが消えない場合など 5万~16万円

このようにエコキュートの修理に必要な費用は安いもので2万円前後、高額修理になると16万円前後となります。

2-2.修理で急な出費にならないために延長保証の加入がおすすめ!

エコキュートの保証には取付後1~2年までの『無料保証』と8~10年までの『有償保証』の2つがあります。

※東芝のエコキュートのみ無料保証期間が5年と長く設定されています。

保証の期間の長さも機器選びの選択肢に入れておくことも重要というのがわかりますね。

延長保証で対応できる年数は以下の通りです。

・メーカー別保証年数と費用

メーカー 無料保証期間 有償保証期間 有償保証費用
Panasonic 1年 8年 23,000円
三菱 2年 8年 23,000円
ダイキン 1年 10年 28,000円
日立 1年 10年 23,000円
東芝 5年 10年 28,000円

エコキュートの導入で40~50万円の出費になり、さらに10年以内に高額の修理が発生してしまうと予想もしない急な出費になってしまいますので、費用はかかりますが延長保証に加入し、安心してご使用してもらうのがおすすめです。

3.  設置後に必要な定期点検費用相場は1万~2万円

エコキュート定期点検

この章ではエコキュートを設置した後に必要な点検について解説します。

エコキュートは導入後、少しでも長く快適に使用するためには定期的に点検が必要になります。

点検は自分でもできますが工事店やメーカーに依頼することもできます。

依頼する場合の点検費用の目安は1~2万円になります。

購入したエコキュートの取扱説明書にも手順が詳しく記載されてます。

主な点検は下の通りです。

点検項目 点検内容 メンテンナンス頻度
ふろ循環アダプターの掃除 浴槽内のフィルターを取り外して掃除する 日常
リモコンの掃除 乾いたタオルで掃除する 日常
機器本体からの水漏れ確認 エコキュートの本体配管からの水漏れがあるかを確認(目視) 日常
吸い込み吹き出し口のチェック ヒートポンプ(室外機)の吸い込み口の前に空気を遮る障害物はないかの確認(目視) 日常
逃がし弁の点検 取扱説明書の手順にそって確認(作業必要) 年に2~3回程度
漏電遮断器の点検 取扱説明書の手順にそって確認(作業必要) 年に2~3回程度
貯湯タンクの掃除 取扱説明書の手順にそって確認(作業必要) 年に2~3回程度

※Panasonicエコキュートの場合の点検手順

エコキュート仕組み

画像はPanasonic HPより引用

 

エコキュート仕組み

画像はPanasonic HPより引用

4.  エコキュートの補助金は自治体により有無があり費用も異なる

エコキュート 補助金写真

エコキュートの補助金は、2019年現在一部の自治体でのみもらえます。
また給付される補助金の額は概ね@〜@円です。

残念ながら、リフォーム博士のある奈良県内で補助金を給付してくれる自治体はありません。
ただし、補助金がある場合は、補助金の額の分だけ費用の相場が高くなっている場合も多いという点も考慮しておくべきでしょう。

補助金は、各自治体の予算が上限に達すると締め切られる場合もあるので気をつけましょう。
補助金の有無は、こちらのサイトから検索することができます。

▶︎ 環境ビジネスオンライン

まとめ

この記事ではエコキュートに関する費用について解説しました。

大事な7つのポイントをおさらいしましょう。

・エコキュート導入に必要な費用相場
・本体費用の相場
・工事費用の相場
・修理に必要な費用相場

・修理費を抑える延長保証について

・定期点検(設置後の点検)費用相場
・エコキュートの補助金について

これから購入を検討される方や修理を検討されている方へこれらを参考にして頂き少しでも費用を抑えれるようにお役立て下さい。

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