突然、給湯器にエラーコードが出て、どうすれば良いか対処にお困りではありませんか?
エラーコードがでるということは、給湯器に何らかの異常があるはずです。
エラーコードがでる原因はおもに次の3つです。
□エラーコードがでる原因
・給湯の点火不良
・風呂の点火不良
・暖房の点火不良 (浴室暖房・床暖房)
具体例
・お湯を使っていると水に変わった(お湯が出ない)
・追炊きができなくなった
・暖房や床暖房が使えない
もし、対処の仕方がわかれば無駄な出費(修理費・出張料)など避けられますよね。
この記事では施工実績11000件のリフォーム博士が次の3つのことについて、画像とともにわかりやすく解説していきます。
・給湯器が故障と思ったときの対応策
・給湯器の寿命の目安
・給湯器の選び方
最後まで、読んでいただければエラーコードが出た時もあたふたせず、安心して給湯器を使うことができます。
また、無駄な出費の節約や、給湯器選びにも役立つことでしょう。
1. 給湯器のエラーコード原因と対処法
この章では、各メーカー(ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパス)のエラーコードの原因と対処法についてご紹介していきます。
エラーコードが出た場合の基本の対処は次のとおりです。
(1)エラーコードと型番をメモする
(2)取扱説明書のエラーコード一覧またはメーカーのサポートセンターでエラーコードの原因を特定する
(3)取扱説明書に記載された対処法またはサポートセンターに言われた対処法を実践する
エラーコードには、自分で対処できる事とできない事があります。
給湯器のエラーコードは主に、2~3桁の英数字でリモコンの時計の部分に表示されています。
(各メーカーで表示が異なるケースもあります)
突然のトラブルでも慌てずに一つ一つ対処していきましょう。
1-1. ガス給湯器の型番とエラーコードをメモしましょう
給湯器の型番とエラーコードは、下の画像のように表示されます。
点滅しているエラーコードを控え、給湯器の型番もメモしておくとメーカー修理を頼む時もスムーズになります。
1-2. 各メーカーエラーコード一覧で原因を特定する
エラーコードは、取扱説明書に記載されています。
まずは、取扱説明書を確認しましょう。
取扱説明書を無くしてしまった場合は、こちらから各メーカーのエラーコード一覧で確認しましょう。
クリックするとPDFファイルが表示されます。
・【ノーリツ】のエラーコード一覧
・【リンナイ】のエラーコード一覧
・【パーパス】のエラーコード一覧
次の2社はウェブ上にエラーコード一覧がないので、お客様センターに電話で問い合わせましょう。
お客様センターは24時間電話が繋がります。
・【パロマ】お客様センターの電話番号:0120-193-860
・【大阪ガス】お客様センターの電話番号:0120-5-94817
1-3. エラーコードが載っていない場合の5つの原因と対処法
給湯栓を開けてもお湯が出ない場合は「原因と処置」に従っておこなってください。
原因 | 対処法 |
---|---|
給水元栓・ガス栓は十分開いていますか? | ・給水元栓を全開にする(必ず全開にする) ・ガス栓を全開にする(必ず全開にする) |
電源プラグぬけていませんか? | 電源プラグをコンセントに差し込む |
凍結していませんか? | (1)電源プラグを抜かない 外気温が低いと「凍結予防ヒーター」が自動的に作動します。 電源プラグを抜くと「凍結予防ヒーター」が作動せずに凍結する場合があります。(2)浴槽内のバスアダプタの上端より5cm以上の水(お湯)を入れておく 外気温が低いと自動的にポンプで浴槽内の水を循環させ凍結を防ぎます。水位が低いと循環ができません。そのため、不足している場合は水を足してください。 |
水抜き栓フィルターにゴミが詰まっていませんか? | (1)給水栓を閉める (2)すべての給湯栓(シャワーを含む)を開ける (3)水抜き栓を外し、フィルター部分のゴミを取り除く (4)元通りに水抜き栓を取付ける (5)すべての給湯栓(シャワーを含む)を閉める (6)給水元栓を開けて水抜き栓周辺に水漏れがないことを確認する注意事項 ・お湯を使用後は機器内のお湯が高温になっていますので、リモコンの 運転スイッチを「切」にし機器が冷えてから行ってください。・水抜き栓を外すときは、水が飛び出すおそれがありますので、ゆっくり 外してください。 |
停電していませんか? | ・停電すると使用できません。 ・使用中に停電すると運転を停止しますので、給湯栓を閉めておいてください。 停電時に給湯栓を開けたままにしておくと、お湯が水に変わり、水が流れたままになります。 (電力の供給が復帰したときは現在時刻が遅れています。また一部の設定が変わっていることがあります。 表示を確認し、必要に応じて操作してください。) ・冬期など気温の低いときに停電した場合は「水抜きによる方法」で凍結による破損防止の処置を行って ください。 ※停電時はリモコンの操作は出来ませんが、それ以外の操作を行ってください |
また処置をしても異常があるときは、販売店又はメーカー迄お問合せください。
2. 給湯器が故障かな?っと思ったら
お湯が出ないと、つい「ガス給湯器の故障かも」と思ってしまいますよね。
蛇口の故障、凍結、ガスの遮断、天候の影響など給湯器本体以外にも様々な要因が考えられます。
自分で対処し解決できる場合もありますので、まずは原因をセルフチェックしてみてください。
この章ではお湯が出ない時にチェックすべきポイントと対処法をご紹介します。
2-1. 給湯器から水はでるがお湯が出ない場合
水栓のお湯側をひねると、水はでるがお湯が出ないという場合は、一部の水栓のみお湯が出ないのか、ご自宅全ての水栓からお湯が出ないのか調べる必要があります。
1部の水栓からお湯が出ない場合
洗面台、浴室の水栓からお湯はでて、追い焚きも問題なくできています。
キッチン水栓のみお湯が出ないという事は、キッチン水栓側の故障が原因の可能性があります。
水栓やシャワーからお湯が出ない=給湯器の故障と思ってしまいますが、他の水栓も問題なくお湯が出るか確認しましょう。
全ての水栓からお湯が出ない場合
給湯器の水抜き栓のフィルターにゴミが詰まっていないか確認してみてください。
給湯器の給水元栓の上部に、水抜き栓フィルターがあります。
その水抜き栓フィルターにゴミなどが詰まっていると、お湯がうまく出なかったり、お湯にならない場合があります。
浴室を確認する時は、サーモスタット(温度調節)が、お湯の温度にきちんと設定されているかも合わせてご確認ください。
一部の水栓からのみお湯が出ない場合は、水栓の交換をご検討いただくことをおすすめします。
2-2. 水もお湯も出ない場合
水栓のお湯側をひねってもお湯も水も出ない場合は、まずは2つの事をご確認ください。
(1)水道の止水栓を確認
(2)水道の元栓を確認
止水栓が閉まっていると、水栓から水やお湯を出すことはできません。
水量調節機能も担っているので、必ずしも全開とは限らないので止水栓が開いた状態になっているか確認してください。
水道の元栓が閉まっているとお家全体の給水を止めてしまいます。
元栓がきちんと開いているか確認してください。
また断水の時も水を送ることができないので、ご注意お願いします。
2-3. 給湯器から煙がでたり、異臭がする場合
給湯器から煙が出ている場合、どこからどんな状態で出ているか確認しましょう。
主な原因や危険性・注意点などについて説明します。
給湯器から煙が出ている場合、次の5つの原因を考えることができます。
(1)着火不良で不完全燃焼を起こしている
(2)給湯器内部に異物(害虫やゴミなど)が入り燃焼している
(3)煙の色の確認(灰色・黒色など)
(4)10年以上使用している給湯器で内部の部品が劣化が原因で故障
(5)異臭な臭い、ガス漏れがしていないか
給湯器は、通常使用している場合に煙が出ることはありません。
たまに白い煙が出ているように見える場合は、水蒸気であることが多いものです。
しかし、明らかに水蒸気以外の煙が出ているときは、故障や不具合が発生しています。
煙が出ている場合は、使用を中止し速やかに給湯器のメーカーに連絡してください。
2-4. 給湯器から変な音がする場合
給湯器とは、何かしらの音がするものです。
しかし、明らかにおかしい「異音」がしたらそれは故障のサインかもしれません。
次の3つの音がしたら要注意です。
・唸るような音
・ボンっと小さく爆発するような音
・給湯器の中で部品同士がぶつかりあっているような音
一方で、モーターの作動時や排水時の音などは正常なものです。
現在の給湯器は、非常に高い安全性で設計されています。
もし、不完全燃焼が起きても、センサーが察知して運転を停止します。
しかし、機械である以上、耐用年数の10年を超える場合や、調子が悪いものは安全装置が働かない場合があります。
音が小さい間に業者を呼んで修理してもらいましょう。
3. 給湯器の交換時期の目安は10年
家庭用給湯器の寿命は一般的に「10年」です。
給湯器の寿命は、10年程度で故障する確率がグンと高くなります。
なぜなら、各メーカーの設計標準使用期間が「10年」だからです。
給湯器は消耗品ですので、家族構成や使用頻度によって寿命が異なります
例えば、家族が多いご家庭では給湯器の使用頻度も高いので10年よりも早く故障する場合があります。
給湯器の交換をする場合、注文からおよそ 3日~1週間程と時間がかかります。
また費用についても【商品+工事】で10万円以上と高額です。
10年を越えてからは、いつ故障してもおかしくない状態ですので、早めに交換することをオススメいたします。
4. 給湯器の選び方4ステップ
どの種類を購入したらよいのか「選び方」にお悩みになった方は多いと思います。
この章では「給湯器の選び方」についてご紹介します。
基本的には、次の4つの流れで新しい給湯器を選ぶことになります。
(1)現在使っているガス給湯器の種類を把握する
(2)家族の人数から快適に使えるお湯の量(号数)を把握する
(3)お風呂のお湯張りのタイプ(オートまたはフルオート)を決める
(4)エコジョーズでガス代を節約できるタイプにするか決める
4-1. ガス給湯器の種類を確認する
まずは、現在使っている給湯器がどのタイプなのか確認しましょう。
なぜなら、現在お使いのタイプと同じものまたはより多機能のものから選ぶことになるからです。
給湯器の種類は、一般的に(1)「給湯専用」(2)「ふろ給湯器」(3)「給湯暖房用熱源機」に分かれています。
(1)給湯専用 | (2)ふろ給湯器 | (3)給湯暖房用熱源機 |
---|---|---|
・お風呂、キッチンなどの水栓からお湯が出る ・お風呂のお湯はりは「手動」 |
・お風呂、キッチンなどの水栓からお湯がでる ・台所のリモコンでお湯が沸かせる ・お湯を循環させ温めなおす(追炊き機能) |
・お風呂、キッチンなどの水栓からお湯が出る ・台所のリモコンでお湯が沸かせる ・お湯を循環さして温めなおす(追炊き機能) ・床暖房、乾燥機などが使える |
4-2. 家族が快適に使えるお湯の量(号数)を確認する
お湯の量は号数によって異なります。
号数が大きいほど1度に大量のお湯を使う事が出来ます。
例えば、奥様が台所でお湯を使いながら、お子さんがお風呂でお湯を使うことができます。
一般的には2人でも24号あればお湯不足などのストレスもなく快適に使用が可能です。
家族の人数、お湯の使い方、ご予算などから快適な号数を選びましょう。
4-3. 給湯器をオート又はフルオートか決める
お湯はりの種類の違いについて説明します。
フルオートの場合4つの機能が全自動です。
【お湯張り】、【追炊き】、【保温】、【たし湯】
フルオートのタイプは、追炊き配管洗浄機能のついているタイプもあります。
オートの場合は3つ自動です。
【お湯張り】、【追炊き】、【保温】
自動保温は、約30分(季節によって変化はします。)ごとにお湯の温度をチェックします。
保温時間の設定できる機種もあります。
4-4. エコジョーズなら効率よくお湯が沸かせてガス代が節約できる
どのメーカーもエコジョーズが主流です。
価格もエコジョーズなしありの場合でもほとんど誤差はありません。
従来の給湯器より少ないガス量で、効率よくお湯を沸かせる給湯器はご存じですか?
どうして効率よくお湯が沸かせるのかわかりやすい図で解説します。
今までの給湯器と違って、排気熱を上手に活用しているからです。
エコジョーズでは、今まで使わずに捨てられていた排気熱を有効に利用して、あらかじめ水を温めます。そのため従来よりも少ないガス消費量で、効率よくお湯が沸かせるのです。
ガス給湯器は使う分だけ沸かす瞬間式のため、放熱ロスや余るといった無駄がありません。
お湯切れの心配もなく、パワフルに給湯するので、使いたいときにいつでも快適に使えます。
まとめ
給湯器のエラーコードについて不安は解消できたでしょうか?
エラーコードがでても、対処法さえ理解できていれば、ある程度の事は対応できる事をお分かりになったと思います。
おさらいしましょう。
・給湯器の不具合はリモコンに表示されるエラーコードである程度特定できる
・エラーコードが載っていない場合の5つの原因と対処法
・給湯器の交換目安は10年
・給湯器の選び方