マンションのトイレリフォーム|失敗しないために必要な10のポイント

マンショントイレリフォーム10のポイント
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複数の世帯が住むマンションの場合、初めてトイレリフォームをご検討中のあなたは、こんなお悩みありませんか?

・建物内の専用部分と共有部分にわかれてることから、事前に管理人さんに相談が必要?
・トイレの何を見て、商品を決めたらいいのかわからない…
・マンションの場合は近隣に騒音で迷惑がかかる…
・壁紙なども一緒にしておいたほうがいいのか…

戸建てと違って、マンションの場合は、トイレリフォームの情報が少ないからわかりづらいですよね。

もし、事前に気をつけるポイントなどわかればいいと思いませんか?

そこで、この記事ではマンションのトイレリフォームについて2つのポイントを、画像とともにわかりやすく解説していきます。

・マンションのトイレリフォームならではの6つの気をつけるポイント
・マンションのトイレリフォームの費用と工事期間が伸びる場合の注意点

最後まで、読んでいただければマンションのトイレリフォームも理想的なものになるでしょう。
また、管理人、近隣にご迷惑をかけることなく、スムーズに進めることができるはずです。
トイレは、家族みんなが毎日使用する場所なので、将来の事も考えてリフォームをしたいですよね。

ぜひ、最後までお付合いください。

1. マンションのトイレリフォームする際に知っておくべき6つのこと

6つのポイント確認マンションにお住いの方のトイレリフォームは、戸建て住宅と違い6つのポイントに気を付けなければいけません。

この章では、トイレリフォームをご検討をした際に、確認するポイントを画像とともにわかりやすく解説します。

1-1. 現状のメーカーと品番の確認する

新しい便器を設置するには、どの程度の大きさのものがどこに設置できるかを把握しなければなりません。

まずは、便器のメーカー名と品番の確認します。

メーカー名と品番がわかればある程度の仕様がわかります。

また、ご自宅のトイレのフタの裏や、本体の側面に書かれていることが多いのでチェックしてみましょう。

1-2. 給排水設備方式を確認する|トイレリフォームの最重要部分!

トイレの排水形式は「壁排水」と「床排水」の2種類タイプがあります。

排水管の位置はトイレによって位置が異なることもあるので、「排水高」、「排水芯」の位置を確認しなければなりません。

下の図を参考に確認してみてください。

壁排水・床排水

一般的には床排水が主流ですが、築年数の経っている戸建て、マンションなどでは壁排水タイプが使用されているケースが多いです。

 

続いて「壁給水」と「床給水」の2種類があります。

 

壁給水・床排水

まずは、どちらかのタイプの確認してください。

給水の位置を確認し配管の長さが、どのくらい必要か調べましょう。
取付時に給水フレキホースが、無理なくつけれるように予め長さも計っておきましょう。

1-3. 室内寸法を計測する|トイレスペースのバランスや内装材の量を知るために必要

ご使用中のトイレ室内の広さはどれくらいですか?

予め、新しい便器や設備を設置した際に十分なスペースがあるかどうか確認するためです。

図を参考にして、トイレ室内の「間口」・「高さ」・「奥行」を実際に計ってみましょう。

トイレリフォームの採寸する部分

事前に確認しておくことで、トイレ室内に、どんな周辺アイテムが置けるかイメージしやすくなります。

1-4. 室内設備の現状を確認する|どんな設備があるか、便器の前後左右のどの位置にあるか把握します

トイレリフォームで、見落としがちなトイレ内設備を確認しましょう。
なぜなら、以下のものは業者に依頼しない限りは現状のものを使い続けることになるからです。

リフォーム合わせて刷新するか使い続けるかをリフォーム業者と相談して決める必要があります。

確認するべき設備 確認する内容
コンセント ・コンセントはどこにあるか
ペーパーホルダー ・室内の左右どちらにあるか
・床からどのくらいの高さか
収納棚 ・背面も含めた3面のどの位置にあるか

 

マンションのトイレリフォームをする場合の周辺アイテム選び

 

・コンセントの位置は、便座の電源コンセントが無い場合も考えられます。

・便座から離れすぎ、近すぎで使いにくくなることもあります。

・収納棚は配置場所を考えずに設置すると、開けにくくなったりします。

トイレは毎日使用する場所なので、サイズ、設置場所を注意しないと、とても使いにくいトイレになってしまう事もあります。

 

1-5. タンクレストイレを設置するなら水圧検査を行い基準をクリアーしているか確認する

マンションの高階層にお住まいの場合に特に注意したいのが、タンクレストイレ(※)を設置する場合の「水圧」です。

タンクレストイレとタンク付きトイレの画像

タンクレストイレ…水道の給水栓から直接水を取り入れ洗浄するタイプのトイレ

なぜなら、水圧が基準に達していない場合はトイレが詰まりやすくなる(水が流れにくくなる)場合があるからです。

そのため、タンクレスの性能を発揮するにはある程度の水圧が必要になります。

水圧の確認は業者でないとできませんので、工事の前に一緒に確認しましょう。
水圧は、次の手順で専門の機器を使い調べることになります。

・給水栓の接合部分の袋ナットを外す
・ホースをつなぐ
・計測する

参考までに、水圧必要条件(水圧器具がある場合)はこちらです。
最低必要水圧条件(流動時):0.07Mpa
最高水圧(静止時):0.75Mpa

計測内容はお風呂や、洗面所など、同時使用した場合に水圧は下がります。
また水圧が低ければ洗浄する力が弱くなるので設置するには十分注意が必要です。

 

1-6. マンション管理規約でリフォーム工事をしてよいか確認する

分譲マンションには共有部分と専有部分に区分されています。

マンションでは管理組合に必要書類を提出し、説明のうえ、承認を得る必要があります。
トラブルを避けるために、最低限つぎの6つのことを管理組合(管理人)に確認しておきましょう。

(1)管理人にあいさつ
(2)管理規約や工事に際しての注意事項、必要提出書類などの説明を受ける
(3)工事内容の事前説明
(4)工事申請書提出
(5)近隣挨拶のルールや挨拶の範囲
(6)工事のお知らせ掲示を依頼

マンションリフォームの工事は、マナーなど周囲の目はすごく厳しく見られます。
マナーを守って対応をしていれば、近隣のご紹介や直接声をかけてもらえるケースも多々あります。
近隣への気配りは心がけましょう。

2. マンションのトイレリフォームの工事費用と同時に行う

この章では、マンションのトイレリフォームの費用と工事期間が伸びる場合の注意点を解説します。

トイレの交換の費用は、一般的な戸建ての費用とほとんど変わりません。
しかし、マンションの工事の場合、特に気をつけたいのは工事期間が伸びてしまうことです。

工事は、なんとか1日で全て完了させたいところです。
なぜなら、不便な上に、お隣さんや管理人さん(管理組合)に工程などを事前に伝える場合があるからです。

それでは、一つ一つ確認していきましょう。

2-1. トイレの取り付け工事費用の目安は30,000円程度

一般的にトイレの種類はウォシュレット式、タンク式、タンクレス式と3つの種類があります。
ウォシュレットを取り付けるだけなら、工事費は8,000円程度で済みます。
トイレの取付工事費だけなら、概ね30,000円程度です。
(コンセントの位置を変更などのオプションは別。)

トイレの種類 タイプ別 機能 工事費
ウォシュレット式  便座のみ交換 グレードによって機能が変わる 8,000円~
タンク式 タンクの有りタイプ 従来より節水タイプがでてよくでるタイプ 30,000円~
タンクレス式 タンクの無いタイプ トイレの空間を広く使えるので掃除がしやすい 30,000円~

工事費用は、一般的な戸建てと変わりません。

 

2-2.トイレの内装リフォームの費用と内装選びのポイント

トイレのリフォーム(便器の取り替え)と同時に内装のリフォームをする場合は、別途工事費用が必要です。

一般的なトイレの広さ(0.5坪)の場合は、「壁」「天井」「床」のリフォームに50,000円程度の工事費用(材料を含む)が必要です。

尚、内装選びのポイントは次の4つを参考にしましょう。

(1)清潔さを保つために、汚れが染み込みにくく掃除がしやすいもの

(2)尿などが飛び散るので水、アンモニア、洗剤に強いもの

(3)クションフロアは、ビニル素材でできた水に強いものがおすすめ

(4)壁紙クロスは、消臭・防汚・防カビ・吸放湿などの機能があるもの

2-3. トイレの内装リフォームもする場合は工程が伸びるので注意

内装のリフォームも同時に行う場合は、工程が長くなるので注意しましょう。

クロス・床を張り替える場合

工程が長くなる理由は、クロスの張替えのために便器の脱着が必要になり、張替え前と後の2回、水道工事が必要になるからです。

尚、古いクロスや下地ボードが痛んでいるとクロスが細かくちぎれて剥がれにくいことがあります。
また布クロスも剥がすのに手間がかかり、工期と費用が余計にかかる場合があるので、工期と予算に少し余裕をみて計画することをおすすめします。

手すりを追加で取り付ける場合

手すりを追加で取付ける場合は更に工程が長くなる場合があります。
なぜなら、トイレの壁に下地がついていない場合があるからです。
その場合は、新たに下地の工事が必要になります。
下地の工事が不要の場合は、工事は長くなりません。

2-4. 将来の介護に備えたトイレリフォームに必要な4つのオプション

高齢になると身体の機能が低下し、トイレに行く回数も増えるので将来に備えて5つの事を考えておくことをおすすめします。

(1)手すり:将来に備えて手すりを設置する

(2)手洗い器の設置高さ:ラクな姿勢で洗える位置にする

(3)紙巻き器(ペーパーホルダー):手をついても身体をささえられるタイプにする

(4)照明:夜間トイレに入ると急な明かりで見えにくい(明順応)ことがあるので、便器を選ぶ際は便器内が光るタイプにする
便器内が光るトイレ ほのかライトの画像

(5)下地の補強:手すりやアクセサリー類の取り付け位置に下地を入れる(または補強する)

トイレは長く使うものですので、現在は問題がなくてもこのような想定をしておくと安心です。

3. まとめ

マンションのトイレリフォームは、管理組合との相談などや規約などで、戸建ての場合と比べて制限があります。

ほんの少しの気遣いや準備でトイレリフォームの成功に大きく影響します。

最後にこの記事で紹介した費用や注意点についておさらいしましょう。

・現状のメーカーと品番の確認する
・給排水設備方式を確認する
・室内寸法を計測する
・室内設備の現状を確認する
・タンクレストイレは水圧検査を行う
・マンション管理規約を確認する
・なんとか1日で工事が完了するように追加の工事が出ないようにする

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